「アルビノ・エレファント」を立ち上げるときに、実はこの「ガネーシャ」をモチーフにして
「アルビノ・ガネーシャ」というカタチで創りたかったのですが、
「ガネーシャ」を知らない人も、けっこういらしゃるので泣く泣く、却下されたマイ・フェイバリット神様。
簡単に「ガネーシャ」について触れてみます。

ヒンドゥーの神様の中でも、とても人気がある「ガネーシャ」は、ゾウの頭を持ち、４本の腕があります。
まあ、みなさんも一度は置物なんかで見たことあるんじゃないでしょうか？
それぞれ貝殻、円盤、棍棒、睡蓮を持っているのが基本なんだけど、
「アルビノのガネーシャは違うじゃないかっ！」っていうクレームはお断りしています。
「群集の主」の意味があって、「富・学問・幸運」を司る神様です。
「富」の神として商売人に、「学問」の神として学生や受験生、学者などに人気があります。
とてもアイドルチィックな神様です。

日本では聖天、歓喜天の意味を持合わせ、いくぶんエッチな意味も含んだ神様のようです。
お父さんは、シヴァ神。お母さんは、女神パールヴァーティ。
シヴァの子供は、「ガネーシャ」と「スカンダ」のニ神だけだと言われています。
ガネーシャの乗り物はネズミです。
どうして、大きなガネーシャが、小さいネズミに乗っているのか?というと、
このネズミは、悪いことをして人々を苦しめた魔神だったらしい。
ここで安易に、トムとジェリーの関係を思い浮かべては、ダメです。

パールヴァーティ（お母さん）の家には、家来が沢山いたのですが、
その家来は、全部シヴァ（お父さん）のモノだったから、
自分の言いなりになる息子が欲しくなって、体のアカを集めて子供を作ったのです。
そして彼女はお風呂に入っている間、
「誰も入ってこないように見張っててね。」と、その息子に命じたのです。
ここで、「お風呂好きなシズカちゃんのような彼女から
息子を創るくらいのアカが出るのかしらね？」というもっともな意見を述べてはイケマセン。
息子は言われたとおり、門番をしていたら、シヴァ（お父さん）が帰ってきました。
息子はシヴァに会ったことがないので、入ることを許さなかった。
シヴァも、当然この子の存在を知らなかったので、
家来を呼んでこらしめようとしたけれども、この子はとても強かった。
シヴァは友達の中で一番強い神様の「ヴィシュヌ」を呼んで、この子の首を切り落としてしまった。

パールヴァーティ（お母さん）は、そのことを知ると、
嘆きかなしみ、怒った。
やりすぎてしまったと反省したシヴァは、彼女にその子を生き返らせることを約束したのです。
なかなか、良い考えが浮かばなかったシヴァは、
しかたなく町に出て、影に隠れ、一番最初に角を曲がってきた者の頭をもらって
胴体にくっつけてしまうという、強行手段をとったのです。
その曲がってきた者っていうのが、ゾウだったのです。

ガネーシャは誕生日にお菓子を沢山もらって、お腹いっぱいに食べた。
良い気分での家までの帰り道、いつもの様にネズミに乗っていると、
突然、蛇が横切り、乗っていたネズミがびっくりして飛び上がった。
ガネーシャはひっくり返って、パンパンのお腹がはちきれ、
さきほど食べたお菓子が飛び出してしまったのです。

「 げ、まずい！」と思ったガネーシャは、あわててお菓子を拾っておなかに突っ込み、
そのにっくき蛇を、ベルトにしてしまい、
再び、ネズミにまたがり帰ろうとすると、どこからか笑い声が聞こえてきたのです。
「クックックック・・・。」
あたりを見回すと、実は、お月様が笑っていたのでした。
恥と怒りを覚えたガネーシャは、
頭に来て、お月様に自分の右の牙を折って投げつけてしまったのです。
だから、牙が欠けているのです。

どうですか？これで少しはガネーシャについて解ったのでは？